良書拝読 “ まちづくり ” 考察のページ

パン屋タルマーリー @ 天満屋.
「天然菌」と「純粋培養菌」

先般、千葉県から勝山(岡山県真庭市)へ移住まもなく人気を集める “ パン屋タルマーリー ” さんの新刊を拝読し、天満屋岡山店で購入した「和食パン」の美味しさに驚き、ご紹介せずにいられなくなり取り急ぎエントリー。

まっ先に記すべき同書の特長は、生産手段と独創の技術を有する哲学者(試行錯誤しながら考えぬく人)夫妻が移住体験を通して得られた論考を展開していく、日本の著作本としては珍しい物語形式であるところ。だからドキドキわくわく、とても面白い。


それは誰かの手により打ち上げられた花火のような一過性の話題じゃなくって、持続可能性を健やかに確信させる貴重な論説が続々。P.114-116 では「生き抜く力」を菌の視点で連想させてくれるし、P.130 「菌の見えざる手」では発酵と腐敗について喝破してくれた。

 P.170 は圧巻なので引用させていただきたく、下記のほど。
地域通貨のようなパンをつくる

「田舎」に暮らして5年あまり、「まちづくり」や「地域活性化」の名のもとで、「腐る経済」と正反対のことが行われている現実を何度も目にしてきた。地域の「外」から引っ張ってきた補助金で、都会から有名人を呼んで打ちあげ花火のようなまちおこしイベントをやってみたり、地域の「外」から原材料を調達して、地域の特産品をつくったりする。

これでは地域には何も残らない。潤うのは、イベントを仕掛けた都会の人たちであり、販促やマーケティングが得意な都会の資本だ。使われた補助金も、都会からやってきた連中のところへ流れていく。結局、「外」から肥料をつぎこんで、促成栽培で地域を無理やり大きくしようとしても、地域が豊かになることはない。むしろ、肥料を投入すればするほど、地域は痩せ細っていく。

土壌が痩せると、作物が自分の力で育つことができなくなり、肥料が欠かせなくなる。それと同じで、地域が痩せると、地域の経済を自分たちの力で育てることができなくなり、「外」から何かを足し続けなければならなくなる。「食」の世界と同じ悪循環が生まれているのだ。「外」からは何も足さない、借りてこない。「内」なる力を、いかに輝かせるか――。

上述。地元商店街の行く末を案ずるときピタリ当てはまり、長らく抜粋させて頂きました m(__)m さらに P.204 「突き詰めた先に、花開くもの」は読み手の熟考を促し、P.218 「次なる挑戦」では地域を元気にする次代の人財の育て方をイメージ。P.204 「おカネは未来を選ぶ投票権」をもってラストページを惜しむように迎え、それでも私は爽やかに読了できました。

とても為になる書を拝読。地域おこしや「まちづくり」を真剣に考える地域の人々にシェアすることで、恩返しできれば幸いに存じます (*´ω`*)。 ありがとうございます !!


[ 難波邸 さんの YouTubeチャネルで配信されている「腐る経済」出版記念イベント動画 ]

以上、あなたの町の地域おこしのヒントになれば幸いです ^^。


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